熊本ボランティア活動報告

5月下旬から熊本市社会福祉協議会が運営する災害ボランティアセンターにて活動してきました。 <災害派遣ボランティア活動>熊本市災害ボランティアセンターは熊本城からもほど近い、花畑広場にあります。テントやプレハブが設置され、受付からオリエンテーション、作業の振り分けまでを行っています。東日本大震災の時と比べ、ボランティアセンターがとても整備されていることに驚きました。 センターにて支援可能な日時、人数、自家用車の有無などを申告し、その日の作業をマッチングしていただきます。 今回は個人宅のガレキの片付け作業等を担当。作業場所が市街地から少し離れたエリアだったり、スコップやハンマー、運搬用資材が必要となるような作業場所の依頼を引き受けるには、車での移動が可能なことが重宝されました。ご高齢の方々のお宅は特に、重労働となるガレキの片付け等が出来ず困っているとのことでした。その日共に活動したボランティアの方々は、熊本県内(被害の少なかった北部)・鹿児島県・愛知県・神奈川県・東京都等、全国各地から。会社単位で長期滞在してボランティア活動に従事している方も見受けられました。
 
<街の様子>震災から1ヶ月が経過し、市内の中心部アーケード街は賑わいを取り戻していました。市内では木造の建造物が半壊、もしくは傾いている様子を多く目にしました。鉄筋コンクリート造りの建物は、外壁に亀裂が入っていたり、一部タイルがはがれて崩れ落ちているというような状況がほとんどでした。ビルが建ち並ぶ表通りから路地へ入ると、1軒だけ「立入禁止」の黄色いテープが張り巡らされている建物があったり、さらにその隣は営業再開した飲食店があったりと、建物により被害状況の差も多くあることがわかりました。
 
別日には益城町(ましきまち)へ。益城町は県内で唯一震度7が2度起きた、被害の大きかった地域です。木造家屋が多かったことに加え、布田川・日奈久断層が近かったこと、地盤の弱い河川域であったこと等の悪条件が重なり、被害が拡大したと言われています。熊本市内から車で20分ほど。町内に入ると、景色が一変しました。家屋が全壊し、いたるところで重機が作業している風景が広がりました。ラジオでもその日の給水所の案内などが流れており、避難生活を余儀なくされている方々が多数いること、そして復興へはまだまだ遠い道のりであることを感じさせられました。
 
<活動を終えて>今回実際に現地を訪れ、熊本の人々と出会って感じたのですが、災害派遣ボランティアの役目は、現地の人々がそれぞれの「日常」を取り戻すためのお手伝いをすることだと思いました。それぞれの地域、人、コミュニティによって手助けを必要としている部分が異なるため、臨機応変に寄り添い続けていくことが必要と感じました。
 
7月1日(金)に中央大学にて行われる、「中央大学熊本地震チャリティーライブ」でも、写真などを交え改めてご報告させていただきます。ご協力の程、よろしくお願いいたします。

The Report of Freiheit

タップダンスカンパニーフライハイトスタッフがお届けする、 フライハイトの活動ブログ。

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