気仙沼タップダンスボランティアツアー2015を終えて ~チェアタップ体験会~

8月29日、30日と2日間にわたり、Freiheit Tap Contribution Projectとして、宮城県気仙沼市にFreiheitメンバー35名とともに行ってまいりました。

今年で5年目となる訪問。
東京での準備段階から変化を感じた年でした。
これまで、チェアタップダンス体験会の会場予約や集客など、コーディネートをしてくださっていたのは、気仙沼復興協会(KRA)の「福祉部」さんと気仙沼市社会福祉協議会ボランティアセンター「ウィズ」さんの2団体でしたが、2014年度3月でKRA福祉部は解散。今後の地域住民との交流事業は、気仙沼市社会福祉協議会「ウィズ」さんのみで全てを担当していくとのことでした。

8月29日(土)
~ Day1 ~今回で4度めの開催場所となった気仙沼市階上(はしかみ)公民館、そして3度目の小原木中学校住宅(仮設住宅)の2箇所に訪問。
「椅子に座ってタップダンス!in気仙沼」と題してチェアタップダンスのワークショップを開催しました。
震災から1年後、生活不活発病の予防のためということで企画することとなった、タップダンスを通しての地域住民との方々の交流事業。
そのため、「タップダンスを習う」というよりも、「タップダンスを通して楽しい時間を過ごす」ことが目的です。どちらの会場も2年連続、3年連続とリピート参加してくださった方が多く、皆さんが会場にいらした瞬間から「こんにちは~」「また来たよー!久しぶりねぇ。」という明るく賑やかな嬉しい声が聞こえました。

8月30日(日)~ Day 2 ~
二日目は、西地区の中央公民館条南分館と松岩公民館へ。
再会と新たな出会いを期待して迎えた日。地区会長さんにもご挨拶いただき、また皆さんが私たちの訪問を楽しみにしてくださっていたことを伺い、とても嬉しく思いました。
また、例年コーディネートでお世話になっていた社協のスタッフのY田さんも仕事は休みの日だったにも関わらず、お子様連れでご来場くださいました。
会場いっぱいに笑い声が響き渡り、午前中からとても元気な会となりました。
午後は松岩公民館へ。
こちらで交流事業イベントをやるのは初めてということで、地区担当のスタッフさんもしっかり準備してくださったのが伝わりました。既存のアパート等を活用して設置された「みなし仮設」と呼ばれる住宅が多い地区ということもあり、学校の敷地等に作られている仮設住宅よりもイベント開催される機会が少ないのだそう。
ですが、既存の住まいがある方と新規に他地区から移住されてきた方が共存する地域こそ、新たなコミュニティづくりのきっかけに地域交流のイベントの開催が必要とのことでした。
参加者の皆さんとお話させていただいた際に感じたことですが、一昨年、昨年よりも、震災当時の話題が減ったように思いました。

「最近こんなことがあったのよ」「孫が東京に行ってるんだ」「昨日まで暑かったんだけどねぇ」などと今の生活における世間話が多く、前向きに生活されているパワーをいただきました。
小原木仮設住宅で3年目の参加をしてくださった男性の方は、その地区の自治会長さんに今年なられたとのこと。
公営住宅への入居が開始され、集団移転住宅地区なども整備されはじめはしましたが、仮設での生活が3年経過されている方、学校の運動場が中学時代3年間ずっと使えなかった生徒たちがいる状況になってしまっていることなど、長期化する仮住まい生活の大変さ、状況を目にすることとなりました。
今もなお気仙沼市内には90箇所の仮設住宅があり、市内13校の中学校の運動場すべてに仮設住宅が建っているとのこと。
仮設の集約作業も現在進められているとのことですが、そのような状況になると同時に、仮設から仮設へ引越す方も出てきます。
避難所から仮設住宅へ、仮設住宅から異なる仮設または新たな住まいへ、と幾度とない引越を余儀なくされ、引越すたびに、新たな人間関係の構築が必要となり、住民の皆さんのストレスにもなっていると伺いました。
市社協のスタッフさん、気仙沼復興協会のスタッフさんらによると、「チェアタップイベントの開催により、
1)汗をかき運動すること、
2)人と話し笑うこと、
3)地域住民同士の交流の手助けとなること、
この3点を満たしてくれるのが本当に良い、住民の皆さんが笑顔になって帰っていくのが見られるから素晴らしい。」と交流事業のすべてを見てくださっている皆様からも本当に嬉しいコメントをいただきました。

今年もイベント開催にご尽力いただき、ありがとうございました!

The Report of Freiheit

タップダンスカンパニーフライハイトスタッフがお届けする、 フライハイトの活動ブログ。

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